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展示案内


重文 遠浦帰帆図 玉澗筆 名物 重文 遠浦帰帆図 玉澗筆 名物

2021年11月13日(土曜日)から12月12日(日曜日)

企画展
唐絵(からえ)-尾張徳川家の中国絵画-

会場
蓬左文庫展示室
 「東山御物」をはじめとする尾張徳川家伝来の中国絵画を初めて全点公開し、大名家の筆頭であった同家における中国絵画受容の様相に迫ります。

展示の詳細案内

 尾張徳川家では、室町将軍家に蔵されたと伝えられる名品「東山御物」を中核として、多くの中国絵画を収集してきました。尾張徳川家の350年余りの長い歴史の中で、散逸してしまった作品も少なくありませんが、幸いに収蔵品の来歴等を記録した蔵帳が多数伝存しており、尾張徳川家を離れた作品も含めその収集の実態をたどることができます。
 本展では、東山御物をはじめとする尾張徳川家伝来の中国絵画を蔵帳とともに初めて全点公開し、大名家の筆頭であった同家における中国絵画受容の様相に迫ります。

駿府御分物之内 色々御道具帳
(すんぷおわけもののうち いろいろおどうぐちょう) 十一冊の内

駿府御分物之内 色々御道具帳

 徳川家康(1543から1616)の九男である尾張家初代義直(1600から1650)へ分与された、家康の遺品「駿府御分物」の目録の内の一冊です。尾張家に伝存するの最も古い道具帳です。
 本帳には、掛物(掛軸)が23点記録されており、その内、現在徳川美術館に伝わっている唐絵は、玉澗筆「遠浦帰帆図」の1点のみです。

江戸時代 元和4年(1618)

君台観左右帳記 繪之筆者上中下
(くんだいかんそうちょうき えのひっしゃじょうちゅうげ)
(「小河御所幷東山殿御餝図」) 伝相阿弥編
(おがわごしょならびにひがしやまどのおかざりず でんそうあみへん)

君台観左右帳記 繪之筆者上中下 (「小河御所幷東山殿御餝図」) 伝相阿弥編

 本品は、室町幕府八代将軍足利義政(よしまさ・1436から1490)の御所である小川殿と東山殿の座敷飾りに関する記述と図、中国の美術工芸品に関する知識の手控えで構成された、室町時代の御殿飾りの規式書、いわゆる「君台観左右帳記」の一つです。同様の伝本が多数存在しますが、特に本品は、尾張家の唐絵収集において参照されたと推測されます。
 この中の宋元時代を主とする中国画家目録「繪之筆者上中下」は、室町時代以降の日本において、唐絵の評価の第一基準となりました。元時代に編まれた『圖繪寶鑑(とかいほうかん)』などが参照されているものの、評価を上中下に分類し、中国の画史に見られない画家の名が含まれるなど、日本独自の評価が反映されています。

江戸時代 17世紀

瀟湘八景 遠浦帰帆図 玉澗筆・同賛
(しょうしょうはっけい えんぽきはんず ぎょくかんひつ・どうさん)

瀟湘八景 遠浦帰帆図 玉澗筆・同賛

 室町将軍家の蔵した美術工芸品「東山御物(ひがしやまごもつ)」を代表する一幅です。もとは巻物でしたが、室町将軍家において分割され掛物に改装されました。秋の夕暮れの西陽が包み込む湖畔の様が描かれています。玉澗(生歿年未詳)は南宋時代末期から元時代初期に活躍した画僧で、日本では牧谿(もっけい)とならび室町時代以降高い人気を誇りました。本品は室町将軍家を出たのち東国を転々とし、その後、豊臣秀吉の手に渡りました。慶長3年(1598)7月、死期を悟った秀吉が諸大名らへ遺品分けを行った際、本品が家康に譲られ、その後、家康から尾張家初代義直へ遺品として譲られました。

南宋時代 13世紀
重要文化財 名物

布袋図・朝陽・対月図 三幅対
(ほていず ちょうよう たいげつず さんぷくつい)
布袋図: 伝胡直夫筆・偃谿廣聞賛 (でんこちょくふひつ えんけいこうもんさん)
朝陽・対月図: 伝牧谿筆(無住子筆)・同賛
(でんもっけいひつむじゅうしひつ どうさん)

布袋図・朝陽・対月図 三幅対 布袋図: 伝胡直夫筆・偃谿廣聞賛 朝陽・対月図: 伝牧谿筆(無住子筆)・同賛

 室町幕府三代将軍足利義満(よしみつ・1358から1408)の旧蔵品です。中幅の「布袋図」は、宋時代に禅林を中心に流行した、淡墨の略筆による消え入るような水墨画「罔両画(もうりょうが)」の代表作で、袋にもたれうたた寝する童子を布袋が起こす様を描いています。筆者とされる胡直夫は「繪之筆者上中下」で「上」に列されるものの伝歴は未詳であり、日本では罔両画の筆者にあてがわれてきました。左右幅の「朝陽・対月図」は、人物が陽光の中で糸を紡ぐ様と月光の下で経を読む様で、賛から無住子なる人物の画賛と知られるが、江戸時代には牧谿の筆と伝えられていました。

(布袋図)南宋時代 13世紀
(朝陽・対月図)元時代 元貞元年(1295) 重要文化財 名物
(展示期間:2021年11月30日から12月12日)

龍図(りゅうず) 二副対の内 伝陳容筆(でんちんようひつ)

龍図 二副対の内 伝陳容筆

 本作の伝承筆者である陳容は、南宋時代末期の文人で潑墨(はつぼく)や吹き墨を得意とし、宝祐年間(1253から1258)には龍描きの名手として知られていました。本幅は風雨を司る龍がまとう雲煙が表現されており、陳容の龍図の迫力を伝えています。家康と初代義直の遺品を確認するために作られた享保6年(1721)の道具帳に、「権現様御譲」と書き添えられており、家康から義直に譲られたことがわかります。

元-明時代あるいは高麗-朝鮮時代
14-15世紀 重要文化財
ただし、対の虎図は2021年11月13日から11月28日のみの展示となります。

花鳥図 伝周之冕筆(かちょうず でんしゅうしべんひつ)

花鳥図 伝周之冕筆

 明時代の蘇州呉県(江蘇省)の花鳥画家・周之冕(生歿年未詳)の筆と伝わる花鳥画です。
 本幅は、断崖から垂れ下がる梅樹にとまる五羽の雀、渓流の脇に鴛鴦(おしどり)と水仙・椿が描かれています。枝の表現に用いられた没骨法(もっこつほう)は周之冕作品にも見られますが、本幅は筆致が劣り、模倣作と見られます。懸崖(けんがい)と樹花・鳥禽・渓流を主要なモチーフとした構図には、明時代の花鳥画家・呂紀(りょき)からの影響がうかがえます。
 箱の蓋裏には「寛政十一未年」(1799)と墨書があり、尾張家に収蔵された時期がわかります。

明時代 16-17世紀
(展示期間:2021年11月30日から12月12日)

許由巣父図 呉偉筆(きょゆうそうほず ごいひつ)

許由巣父図  呉偉筆

 筆者の呉偉(1459から1508)は、明時代の浙派(せっぱ)を代表する宮廷画家です。本幅は、帝堯(ぎょう)からその高徳を認められて天子の位を譲られるも固辞し、汚い話を聞いたとして川の水で耳を洗った許由と、そこへ牛に水を与えるために通りかかり、許由の耳を洗う理由を聞くと、汚れた水を牛に飲ませるわけにはいかないとその場を去った巣父を題材にしています。二人の野卑(やひ)とも言える顔貌には、山林で徳を磨き世俗を超越した隠士の気高さがうかがえます。

明時代 15-16世紀
(展示期間:2021年11月13日から11月28日)

満畦生意図 陳佑筆(まんけいせいいず ちんゆうひつ)

満畦生意図 陳佑筆

 筆者の陳佑は未詳の画家で、現存作品が本幅含む二点のみであることから、貴重な作品です。本幅には、題として「満畦生意」と記され、畑の畦(うね)に白菜や大根・蕪(かぶら)といった野菜が瑞々しく育つ様が描かれています。同様の画題に関連する語句からは、中国の古い説話にある処世訓が連想されます。

明時代 15世紀

花鳥図屏風(かちょうずびょうぶ) 六曲一双の内 右隻(部分)
孫億筆(そんおくひつ)

菊折枝蒔絵厨子棚・黒棚・書棚飾り

 吉祥性の高い花鳥画を得意とした孫億(1638から歿年未詳)は、康煕年間(1662から1722)後半に福州(福建省)で活躍した画家です。孫億の花鳥画は、18世紀前半ばから琉球・島津家を介して日本に舶来し、珍重されていました。今回、本品が尾張家9代宗睦(むねちか)の嫡子・治行(はるゆき)の正室であった聖聡院従姫(1757から1804)の所用品で、徳川将軍家から贈られていたことが判明しました。

清時代 康煕45年(1706)
(前期後期で左右隻の入替
※右隻から左隻への入替となります。)

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2021年度の展示スケジュール:PDFファイル(2.34MB)

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