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展示案内


歌川広重 木曽街道六十九次之内 上ヶ松 歌川広重
木曽海道六十九次之内 上ヶ松

2022年1月4日(火曜日)から1月30日(日曜日)

企画展
浮世絵で旅気分

会場
蓬左文庫展示室
幕末に浮世絵をいろどった北斎や広重の浮世絵風景版画を紹介します。尾張家13代・幼君徳川慶臧(よしつぐ)の墓の副葬品であった風景版画も紹介し、浮世絵師が何を伝えたかったのかを探ります。

展示の詳細案内

 江戸時代中頃から、全国の地誌への関心が高まりを受けて、旅行文芸書や、写実的な絵付きの解説書である名所図会が刊行されるようになり、さらにカラフルな1枚刷りの風景版画が盛んに刊行されるようになりました。
 風景版画の立役者であった歌川広重(1796から1858)は、保永堂から出版した「東海道五拾三次之内」が大人気を博し、風景画の第一人者に躍り出ました。その作品群は、図によって天候を変えたり時間帯を変え、そこに登場する人々も状況に応じて描き分けられる点に大きな特色があります。
 本展では、旅に出かけた気分を生み出すための工夫に注目し、当時の人々が作品に感じたであろう旅の気分を追体験してみようと思います。

東海道綱目分間之図
(とうかいどうこうもくぶんげんのず)

東海道綱目分間之図

 測量家の遠近道印(おちこちどういん・1628から?)が作成し、浮世絵師の菱川師宣(ひしかわもろのぶ・1618?から94)が作画を担当した東海道の道中図です。縮尺は1万2千分の1で、東海道全体をおさめています。鑑賞用というよりも、記録として正確に表すことがねらいです。

遠近道印著 菱川師宣画 5帖のうち
江戸時代 元禄3年(1690)
名古屋市博物館蔵

東海道五拾三次之内
(とうかいどうごじゅうさんつぎのうち)
池鯉鮒 首夏馬市(保永堂版)
(ちりゅう しゅかうまいち(ほえいどうばん))

東海道五拾三次之内 池鯉鮒 首夏馬市(保永堂版)

 保永堂版「東海道五拾三次之内」は、広重の代表作で、風景版画の頂点に立つ作品のひとつです。北斎の富嶽三十六景の成功にならい、版元保永堂竹内孫八が広重を登用して出版しました。53の宿場に、始点(日本橋)と終点(京都)を加えた全部で全55枚のセットです。この図は、かつて知立(ちりゅう)で首夏(旧暦4月)に10日ほど開かれていた馬市をすがすがしく描く名作です。保永堂版東海道の他のいくつかの図と同様に、『東海道名所図会』から着想を得たようですが、歌川広重という個性のフィルターを通すと、全く別の世界が広がります。

歌川広重画
江戸時代 天保3年(1832)頃
知立市歴史民俗資料館蔵

東海道五拾三次之内
(とうかいどうごじゅうさんつぎのうち)
日本橋 朝之景(保永堂版)
(にほんばし あさのけい(ほえいどうばん))

東海道五拾三次之内 日本橋 朝之景(保永堂版)

 東海道の出発点。まだ明けやらぬ空の下、大名行列の旅の一行の姿が見えてきます。午前4時頃に開かれた木戸を通って、西に向かいます。手前には、魚河岸(うおがし)で仕入れを終えた魚屋たちの姿が見えます。新しい一日の始まり、緊張感ただよう非日常の旅の始まり、そして魚屋たちの普段通りの日常の始まりと、三つの「始まり」の取り合わせとコントラストは絶妙です。

歌川広重画
江戸時代 天保3年(1832)頃
名古屋市博物館蔵

木曽海道六拾九次之内 洗馬
(きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち せば)

木曽海道六拾九次之内 洗馬

 のぼりかかった満月を柳越しに見ながら、船頭が船を操ります。広重の代表作のひとつに数えられています。色をいくつも重ねた空の表現は秀逸であり、まるで映画のラストシーンのような感傷的な光景です。
画面の変色は、14歳で亡くなった尾張家13代慶臧(よしぐつ・1836から49)の墓所から副葬品として長い間地中にあったためです。500枚以上におよぶ幼君遺愛の作品群は、大名の浮世絵享受を物語る何よりの資料であることは間違いありません。本展で出品する「木曽海道六拾九次之内」の作品はすべてそれに該当します。

歌川広重画
江戸時代 天保6から8年(1835から37)頃
徳川美術館蔵

東海道五拾三次之内
(とうかいどうごじゅうさんつぎのうち)
土山 春之雨(保永堂版)
(つちやま はるのあめ(ほえいどうばん))

東海道五拾三次之内 土山 春之雨(保永堂版)

 土山は鈴鹿峠を越えた山間の宿場で、多雨の地域として有名です。「春之雨」とあり、梅雨時の長雨のせいで川は増水し、流れを速めています。見どころはうつむきながら歩を進める旅の一行の姿です。背中の描写から、行列の人たちの足取りの重さや心の中が想像できます。

歌川広重画
江戸時代 天保3年(1832)頃
名古屋市博物館蔵

東海道五拾三次之内
(とうかいどうごじゅうさんつぎのうち)
御油 旅人留女(保永堂版)
(ごゆ たびびととめおんな(ほえいどうばん))

東海道五拾三次之内 御油 旅人留女(保永堂版)

 手をつかまえ、あるいは首を引っ張り客を引く女たち。右端の宿屋には客が今到着したところです。客人の背後には、絵師・彫師・摺師さらに版元の名までが記されています。

歌川広重画
江戸時代 天保3年(1832)頃
名古屋市博物館蔵

木曽海道六拾九次之内 上ヶ松
(きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち あげまつ)

木曽海道六拾九次之内 上ヶ松

 「木曽海道六拾九次之内」は保永堂版東海道とならぶ、広重の街道絵の代表的シリーズです。江戸から、大宮、高崎、軽井沢、諏訪から木曽路を経て岐阜へ、そして関ヶ原から大津へと向かう中山道(木曽海道)の各宿に取材しています。木曽福島の南、上松の宿の南にあるのが名瀑小野の滝です。橋の上から滝を眺める二人の旅人と、滝に無関心に柴を担いで通り過ぎる土地の人が描き分けられています。本品も尾張家13代慶臧(よしぐつ)の墓所におさめられていた副葬品です。

歌川広重画
江戸時代 天保6から8年(1835から37)頃
徳川美術館蔵

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