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展示案内


中色縮緬地御所解文小袖 矩姫(尾張家14代慶勝正室)着用 中色縮緬地御所解文小袖
矩姫(尾張家14代慶勝正室)着用

2021年9月18日(土曜日)から11月7日(日曜日)

秋季特別展
尾張姫君ものがたり

会場
蓬左文庫展示室 徳川美術館本館展示室
将軍家をはじめ名家から嫁ぎ、御三家筆頭の尾張徳川家の歴代藩主を陰で支えた女性たち。正室や側室・娘たちゆかりの品々を展示し、その生涯を紐解きます。

展示の詳細案内

 結婚が家と家との結びつきを意味した江戸時代、御三家筆頭の尾張徳川家では、将軍家をはじめ徳川一門、公家や諸大名から歴代藩主の正室を迎えました。また、世継ぎを絶やさないため側室となった女性のなかには、藩主生母となり、正室に次ぐ地位を得る者もいました。
 本展では、尾張徳川家の歴代藩主を陰で支えた正室や側室、娘たちゆかりの品々を展示し、その生涯を紐解きます。

相応院画像(そうおういんがぞう) 徳川義直画賛

相応院画像 徳川義直画賛

 お亀は文禄2年(1593)に家康の側室となり、仙千代(せんちよ・早世)と義直(1600-1650)を産みました。8歳で尾張国主となった義直に代わり、尾張家臣へ家康の命を伝える一方、家康への取次役も担い、また義直の異父兄である竹腰正信(のちの尾張家付家老)などの血縁者が側近となるよう働きかけました。
 寛永19年に母が亡くなると、翌年、義直は尾張に宝亀山相応寺(現・名古屋市東区)を建立しその菩提を弔いました。本図は、初代義直自筆(画・賛とも)の晩年のお亀の姿です。息子が描いたお亀の姿はふくよかで気丈夫らしい人物像を伝えています。
 同じく義直が描いた「相応院画像」(相応寺蔵)がもう一幅あり、後期(10月19日から11月7日)に展示されます。

江戸時代 寛永20年(1643)
相応寺蔵 展示期間:2021年9月18日から10月17日

箏 銘 小町(そう めい こまち)

箏 銘 小町

 尾張家初代義直の正室・春姫所用の箏です。春姫は、紀伊和歌山初代となった浅野幸長(よしなが)と池田恒興(つねおき)の娘との間に慶長7年(慶長8年とも)に生まれ、家康の婚姻政策により、慶長8年に当時4歳の義直と縁組し、同20年4月、大坂夏の陣の直前に名古屋城本丸御殿で婚儀が行われました。
 春姫はよく箏をたしなんだといい、愛用の箏は小野小町の遺品とする記録もありましたが、大正年間の修理の際に甲裏に文字が発見され、肥前の大名有馬貴純(ありまたかずみ・生年未詳から1494)が娘の稽古用に作らせたと判明しました。

春姫所用

武蔵野蒔絵貝桶・合貝(むさしのまきえかいおけ・あわせがい)

武蔵野蒔絵貝桶・合貝

 お亀の所用と伝えられる本品は、貝桶の蓋裏の書付に、息子の初代義直と側室おさい、その娘京姫、義直の異父兄竹腰正信の妻松仙院が合貝の絵を描いたとあります。
 東福門院の侍女であったおさいは、犬山城主津田信清(のぶきよ)の孫にあたり、父の津田信益(のぶます)は織田信長・豊臣秀吉に仕えた武将です。元和10年(1624)に2代将軍秀忠の命で、当時世継ぎのなかった義直の側室となりました。寛永3年(1626)に長女京姫を産み、名古屋城二之丸を住まいとしたことから「二之丸様」とも呼ばれました。正室の春姫が病歿した後、江戸に下向し、義直の事実上の継室として扱われました。

合貝:徳川義直・おさいほか筆 お亀所用
江戸時代 17世紀

初音蒔絵鏡台(はつねまきえきょうだい)

初音蒔絵鏡台

 「初音の調度」は、尾張徳川家2代光友(みつとも)の正室・千代姫が持参した婚礼調度です。千代姫は寛永14年(1637)年、3代将軍徳川家光の第一子として江戸城で誕生し、数え年3歳で光友に嫁いでから62歳で歿するまで、生涯「姫君様」と呼ばれました。誕生から3年の歳月をかけて完成した婚礼調度は『源氏物語』の「初音」や「胡蝶」の帖を題材にした豪華絢爛な調度で、「初音の調度」と総称されます。「初音蒔絵調度」47件、「胡蝶蒔絵調度」10件に加え、染織品・工芸品を併せた総計70件が現存し、一括で国宝に指定されています。

国宝 千代姫所用
江戸時代 寛永16年(1639)

純金香盆飾り(じゅんきんこうぼんかざり)

純金香盆飾り

 香木を炷(た)くための諸道具一式で、香盆の器胎に木が用いられている他は全て純金製です。盆には狩野派風の山水図と花鳥図が精緻に打ち出されています。
 千代姫の金の道具は、本品を含めて茶道具11点・香道具10点・調度品6点の合計34点が現存しています。名古屋城に関する史料集成『金城温古録(きんじょうおんころく)』によると、千代姫の金銀の道具類は名古屋城内に「およそ千種」あったといわれています。

重要文化財 千代姫所用
江戸時代 寛永16年(1639)

巴紋蒔絵挟箱(ともえもんまきえはさみばこ)

巴紋蒔絵挟箱

 尾張家2代光友側室・勘解由小路(かでのこうじ)の遺愛品として性高院(しょうこういん/現・名古屋市千種区)に伝えられた挟箱です。実家である樋口家の家紋が釣り巴紋であるためか、すべてに巴紋が付けられています。挟箱は近世の武家の旅行道具で、衣服や身の回りの品を納め、棒を通して従者に担がせました。
 勘解由小路は、公家で参議の樋口信孝(ひぐちのぶたか)の娘として京都に生まれ、7歳で初代義直の側室おさいに仕え、その後、2代光友の側室になったとみられます。慶安4年(1651)に産んだ義昌(よしまさ)が後に分家の大久保松平家(梁川松平家)を創立すると、勘解由小路は生母として重きを置かれました。光友の最期を看取り、宝永2年(1705)に79歳で歿し、尾張家の菩提寺である性高院に葬られました。

勘解由小路所用
江戸時代 17世紀
性高院蔵

桜縁巴紋藤橘折枝散蒔絵乗物
(さくらぶちともえもんふじたちばなおりえだちらしまきえのりもの)

桜縁巴紋藤橘折枝散蒔絵乗物

桜縁巴紋は尾張家3代綱誠の側室・和泉専用の紋です。和泉は、綱誠との間に三男をもうけ、正徳3年(1713)に12男の継友が6代当主となると、同5年には「御実母様」から「泉光院様」と呼称が改められ、藩主の生母として尾張家の一員の扱いを受けました。
 乗物は所用者の身分によって仕様が区別されますが、朱漆塗は類例がありません。いずれにしても蒔絵で装飾された女乗物は、最上級とされたことから、藩主生母の地位が高かったことがわかります。

和泉所用
江戸時代 18世紀
建中寺蔵

菊折枝蒔絵厨子棚・黒棚・書棚飾り
(きくおりえだまきえずしだな・くろだな・しょだなかざり)

菊折枝蒔絵厨子棚・黒棚・書棚飾り

 三棚飾りは婚礼調度を代表する調度です。本品は、福君(さちぎみ)の婚礼調度で、梨子地に菊の折枝を配し、近衛家の家紋である抱牡丹文と徳川家の葵紋を散らしています。
 福君は公家の鷹司政煕(たかつかさまさひろ)の子として生まれ、文政12年(1829)に近衛基前(もとさき)の未亡人・維君(つなぎみ/尾張家9代宗睦養女)の養女となりました。11代斉温の継室として天保7年(1836)に婚儀を挙げましたが、そのわずか3年後に斉温が病歿し、福君は落髪して俊恭院と号しました。尾張に帰国して名古屋城三之丸御屋形で新生活を始めましたが、翌年、福君も21歳という若さでこの世を去り、建中寺に葬られました。

福君所用
江戸時代 18-19世紀

白綸子地鼓に藤・杜若文小袖
(しろりんずじつづみにふじ・かきつばたもんこそで)

白綸子地鼓に藤・杜若文小袖

 尾張家14代慶勝の正室・矩姫の小袖です。矩姫は二本松丹羽家十代長富(ながとみ)の二女として、陸奥国二本松(現・福島県二本松市)に誕生しました。嘉永2年(1849)に、高須松平家の慶勝(よしかつ)に嫁ぎ、慶勝が尾張家14代の家督を継ぐと矩姫も江戸の市谷上屋敷に入りました。明治16年に慶勝が歿すると落髪し、貞徳院と号し、浅草瓦町邸で72歳の生涯を終えました。
 本品は上から羽織ることから打掛(うちかけ)、また裾が長く、歩くときは裾や褄を手で引きあげるため、搔取(かいどり)とも呼ばれました。将軍家や尾張家では、光沢のある綸子の打掛を、旧暦9月9日より3月末までの冬季の正装としました。

矩姫着用
江戸時代 19世紀
展示期間:2021年10月19日から11月7日

中色縮緬地御所解文小袖(なかいろちりめんじごしょどきもんこそで)

中色縮緬地御所解文小袖

 縮緬の小袖は、正装の綸子(りんず)地の小袖に対して準正装とされました。本品は矩姫着用の小袖で、腰から上に『源氏物語』の「花宴(はなのえん)」、下に「賢木(さかき)」の情景があらわされています。古典文学や謡曲を暗示させるモチーフを取り入れた模様は、武家女性の小袖に典型的な意匠で、御所解文と呼ばれています。

矩姫着用
江戸時代 19世紀
展示期間:2021年9月18日から10月17日


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2021年度の展示スケジュール:PDFファイル(2.34MB)

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