蔵書
●河内本源氏物語(重要文化財)
源氏物語の河内本系写本のうち、現存最古の完本。鎌倉時代(13世紀)54巻23冊
金沢文庫旧蔵書、徳川家康旧蔵書
●続日本紀(重要文化財)
鎌倉時代(13・14世紀)
および慶長年間(1596から1615)40巻
金沢文庫旧蔵、駿河御譲本
●つれづれ草 奈良絵本
吉田兼好著 江戸時代前期(17世紀)6冊
三代尾張藩主徳川綱誠夫人旧蔵書
蔵書の概要
- ●旧蓬左文庫蔵書 昭和25年徳川黎明会より移管
- 江戸時代以来の尾張徳川家旧蔵書。江戸時代を中心に、12世紀以降の中国、朝鮮、日本の古典籍、17から19世紀の古絵図、18、19世紀の蘭書など、約65,000点。とくに中国、朝鮮の書物には、優れたものが多く、既に本国では、失われてしまった書物もある。この内駿河御譲本を中心に7件154点が重要文化財の指定を受けている。
なお、尾張藩の学者中村家、尾崎家の蔵書など、明治から昭和初期にかけて寄贈や購入によって収集されたものも含まれている。 - ●尾崎久弥(おざききゅうや)コレクション 昭和47年寄贈
- 名古屋出身の国文学者で、浮世絵、江戸文学書のコレクターとしても知られた尾崎久弥 (1890から1972)の蔵書。江戸時代の大衆文芸書を中心に、約13,200点。
- ●山田千疇(やまだちうね)旧蔵書 昭和37年寄託
- 幕末から明治にかけての尾張の国学者山田千疇(1812から76)、直臣親子の蔵書。自筆稿本および蔵書を中心に260点。
- ●小酒井不木(こさかいふぼく)文庫 昭和50年寄贈
- 医者で推理小説家であった小酒井不木 (1890から1929)の蔵書。江戸時代の刊本を中心に約550点。
- ●蟹江慶次郎(かにえけいじろう)旧蔵書 昭和57年寄贈
- 愛知県出身の教育者蟹江慶次郎(1866から1924)の旧蔵書。国文、漢文学書中心に3,200点。
- ●堀田文庫(ほったぶんこ)蔵書 平成30年寄贈
- 津島神社宮司の分家で、江戸時代以降、酒造と金融を稼業とした津島の旧家堀田家の蔵書。国学、和歌、俳諧書を中心に1,050点。
- ●雑賀重良(さいかしげよし)旧蔵書 昭和58年寄贈
- 和歌書のコレクターとして知られた雑賀重良(1900から83)の蔵書。近代短歌を中心に江戸から近現代までの和歌書約18,200点。
- ●杉浦豊治(すぎうらとよじ)旧蔵書 平成8年寄贈
- 中国哲学の研究者であった杉浦豊治(1916から86)の旧蔵書。17から19世紀に中国、日本で刊行された中国の学術書約5,500点。
- ●小笠原家伝書(おがさわらけでんしょ) 昭和46年寄贈
- 故実礼法を家職として代々尾張藩に仕えた朝岡家の蔵書と文書。小笠原流の伝書を中心に、職務上の勤書、書状など約5,000点。
- ●美濃高木家文書(みのたかぎけもんじょ) 昭和25年徳川黎明会より移管
- 美濃国石津郡時・多良郷を領有し、木曽・長良・揖斐の三川の治水奉行を勤めた旗本交代寄合東高木家の文書。領地支配から家政まで約2,000点。
- ●大炊御門家文書(おおいのみかどけもんじょ) 昭和25年徳川黎明会より移管
- 代々有職故実を家職とした公家の文書。故実害の写本を中心に江戸時代の職務に関する資料約400点。
- ●尾州茶屋家文書(びしゅうちゃやけもんじょ) 昭和43年寄贈
- 徳川家康に仕えて海外貿易に活躍した茶屋四郎次郎の三男新四郎長吉が立てた分家の文書、記録。日記、覚書を中心に約400点。
- ●長友千代治(ながともちよじ)旧蔵書<さゞれ石文庫> 平成31年寄贈
- 近世文学の研究者である長友千代治(1936から)の蔵書。江戸期に上方を中心に刊行された「浄瑠璃本」を中心に約700点。
- ●野田千平 (のだせんぺい)旧蔵書 令和3年寄贈
- 俳文学の研究者である野田千平(1925から2020)の蔵書。横井也有「鶉衣」の諸本をはじめとした江戸期の文学書を中心に約380点。
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