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展示案内


「重文 唐物茶壷」 「脇差 銘 吉光」 「重文 唐物茶壷」
「脇差 銘 吉光」

2022年9月17日(土曜日)から11月6日(日曜日)

秋季特別展
「名物-由緒正しき宝物-」

会場
蓬左文庫展示室
 徳川美術館本館展示室
茶の湯道具や刀剣などのうち、名の知られた由緒ある優品は「名物(めいぶつ)」と呼ばれ貴ばれました。尾張徳川家の収蔵品を中心として、名だたる名物の数々をご覧いただきます。

展示の詳細案内

 室町時代頃から、茶の湯道具や刀剣などを主として、名の知られた優品は「名物(めいぶつ)」と呼ばれるようになりました。名物の条件には、世間で有名であることやそのものの魅力のみならず、戦国武将や千利休などの茶人といった歴史的人物によって有されていたこと―由緒(ゆいしょ)―に重きが置かれていました。歴史的なお墨付(すみつ)きを得た作品とも言える名物は、現代の作品評価にも大きな影響を遺しています。
 本展は、尾張徳川家が収蔵した茶の湯道具と刀剣を中心として、名だたる名物の数々をご覧いただくとともに、名物の展開をたどります。

脇指 無銘 貞宗 名物 物吉貞宗
(わきざし むめい さだむね めいぶつ ものよしさだむね)

脇指 無銘 貞宗 名物 物吉貞宗

 相模国の貞宗による脇指で、堂々とした姿に多様な変化ををみせる刃文を焼いている。由緒書「物吉記」によると、物吉の名は縁起の良いことを意味し、家康が本刀を帯て出陣すると必ず勝利したことに因むという。
 尾張家初代義直(よしなお)から本刀を受け継いだ二代光友(みつとも・1625から1700)は、祖父・家康所縁の本刀を重視し、物吉という名も光友の命名という記録がある。光友歿後、本刀は家宝の筆頭とみなされ、新当主が本刀を受け継ぐ儀式も行われるようになった。

南北朝時代 14世紀
徳川美術館蔵
重要文化財

刀 金象嵌銘 本多美濃守所持 義弘 本阿(花押) 名物 桑名江
(かたな きんぞうがんめい ほんだみののかみしょじ よしひろ
ほんあ(かおう) めいぶつ くわなごう)

刀 金象嵌銘 本多美濃守所持 義弘 本阿(花押) 名物 桑名江

 越中国(富山県)の郷(江)義弘は、『享保名物帳』で吉光(よしみつ)・正宗(まさむね)に準じて高く評価された刀工である。本刀は板目(いため)に柾目(まさめ)の交じる地鉄(じがね)で、刃文は小湾(このたれ)に互の目が交じり多彩な変化をみせる。
 名は伊勢国桑名(三重県桑名市)から出たことに由来する。本刀を磨上げ、金象嵌銘を入れたのは、徳川家康の功臣・本多忠勝(ただかつ)の子で伊勢国桑名二代藩主となった本多忠政(ただまさ・1575から1631)である。その後も、忠勝の直系にあたる岡崎本多家に伝来した。

南北朝時代 14世紀
京都国立博物館蔵
重要文化財
展示期間:2022年9月17日から10月16日

瀟湘八景 洞庭秋月図 伝牧谿筆 大名物
(しょうしょうはっけい どうていしゅうげつず)

瀟湘八景 洞庭秋月図 伝牧谿筆 大名物

 南宋時代末期から元時代初期の画僧・牧谿(もっけい)による中国・湖南省の洞庭湖(どうていこ)に注ぐ湘江(しょうこう)と瀟水(しょうすい)流域の景勝八図を描いた、「瀟湘八景図」の一幅とされ、古来、東山御物として有名である。
 足利将軍家で巻物から掛幅に分割・改装され、室町時代末期には同家から散逸し、以後、天下人や茶人たちによって名物としてもてはやされた。
 本幅は墨色の微細な階調の変化で、月の浮かぶ夜の湖畔の光と水と大気を表した名画である。昭和18年収蔵。 『清玩名物記』『山上宗二記』『玩貨名物記』ほか所載。

南宋時代 13世紀
徳川美術館蔵
展示期間:2022年10月18日から11月6日

唐物茶壺 銘 松花 大名物
(からものちゃつぼ めい しょうか)

唐物茶壺 銘 松花 大名物

 現存する茶壺の中で、茶会記や軍書などの記録に最も頻繁に登場する茶壺である。
 『信長公記(しんちょうこうき)』には、天正4年(1576)の安土城天守完成時に、「唐物茶壺 銘 金花」と共に祝賀の品として贈られ、信長が喜んだことが記されている。本品は「かくれなき名物」として名高かった。『山上宗二記』では「松嶋」「三日月」(ともに本能寺の変で焼失)と並んで三大名物茶壺とされている。
 『清玩名物記』『天正名物記』『山上宗二記』『玩貨名物記』『古今名物類聚』ほか所載。

南宋-元時代 13-14世紀
徳川美術館蔵
重要文化財

千利休竹茶杓 銘 泪 大名物
(せんのりきゅうたけちゃしゃく めい なみだ)

千利休竹茶杓 銘 泪 大名物

 千利休の茶杓として最も名高い品で、『玩貨名物記』に「なみた 利休作織部所持 尾張様」とあり、古田織部が所持していたとされる。
 真削りし、面取を施した筒の向かって右傍らに横長の窓をあけ、外面を真塗とする。茶杓は、櫂先(かいさき)が中央に一本の溝が走る一本樋(いっぽんひ)である点や、節の高い竹を用いて裏刳(ぐ)りを深く入れた蟻腰(ありごし)である点など、利休の茶杓の特徴を完備している。全体的に慎ましやかながらも重厚感を備えた優品である。
 『玩貨名物記』『古今名物類聚』ほか所載。

桃山時代 16世紀
徳川美術館蔵
展示期間:2022年10月18日から11月6日

龍巌徳真墨蹟 鉄牛雅号偈 名物
(りょうがんとくしんぼくせき てつぎゅうがごうげ)

龍巌徳真墨蹟 鉄牛雅号偈 名物

 「正徳四年道具代價帳」に記載された、元時代の臨済僧・龍巌徳真(りょうがんとくしん・1255から?)の墨蹟で、重要文化財「龍巌徳真墨蹟 無夢雅号偈」(東京・根津美術館蔵)に次いで確認された、現存二例目の同僧の墨蹟である。
 銀座年寄・中村内蔵助が本幅を購入するにあたり、内蔵助がパトロンであったとされる尾形光琳(こうりん)の弟・尾形乾山(けんざん・1663から1743)を通じて、「名物」である本幅の由緒などの問い合わせをした際の返答の書状が附属しており、当時の京都町人において名物が珍重されていたことを物語る。本展において初公開となる。
 『正徳四年道具代價帳』ほか所載。

元時代 至順2年(1331)
個人蔵
展示期間:2022年9月17日から10月16日

高取肩衝茶入 銘 染川 中興名物
(たかとりかたつきちゃいれ めい そめかわ)

高取肩衝茶入 銘 染川 中興名物

 高取焼茶入の中でも最も景色に優れた茶入で、『古今名物類聚』に記載がある。福岡黒田家二代忠之(ただゆき)から銘を頼まれた小堀遠州が、本品を目にした人で魅了されない人はいないという意味で、『伊勢物語』六十一段の「染川を わたらむ人の いかてかは いろになるてふ ことのなからむ」(染川〈現在の福岡市中央を流れる御笠川〉を渡る者がどうして色に染められないでいようか)に因んで名付けている。本品は複雑に掛け分けられた鉄釉や藁灰釉(わらばいゆう)などの釉薬が、華麗なまでの景色を呈している。
 『古今名物類聚』『麟鳳亀龍』『大正名器鑑』ほか所載。

江戸時代 17世紀
個人蔵
展示期間:2022年9月17日から10月16日

瓦獅子香炉 伝長次郎作 大名物
(かわらししこうろ)

瓦獅子香炉 伝長次郎作 大名物

 松平不昧の旧蔵品で、『雲州蔵帳(うんしゅうくらちょう)』において「大名物」に分類された香炉である。もとは千利休、小堀遠州が所持しており、遠州から小堀家に代々伝わっていたところ、天明8年(1788)の利休忌に合わせて小堀家から姫路酒井家15代宗雅(そうが)(忠以(ただざね)、1755から90)が入手した。
 龍泉窯青磁などに見られる玉取獅子の香炉に倣って作られ、獅子の首を通って口から香気が上がるようになっている。
 『遠州蔵帳』『古今名物類聚』『雲州蔵帳』ほか所載。

桃山-江戸時代 16-17世紀
個人蔵


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2022年度展示スケジュール:PDFファイル(2.19MB)

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