平成21年2月18日(水)から4月5日(日)
<終了しました>
桜・さくら
- ■会場
- 蓬左文庫 展示室1
- 桜を描いた絵画、桜をデザインした工芸品を紹介します。
狂歌の世界
- ■会場
- 蓬左文庫 展示室2
- こっけいで風刺のきいた和歌である狂歌は、江戸時代に盛んになりました。雑賀重良旧蔵書を中心に江戸文化の一面を紹介します。
展示の詳細案内
- 桜・さくら
- 色づき膨らんできた蕾に心をとめ、咲きはじめから満開へ、そして花吹雪となって散り果ててしまうまで、日本人にとって桜の花は、他の花にない特別な思いが込められてきました。和歌や物語をはじめとする文学作品をはじめ、絵画、あるいは染織品や調度品など身のまわりを装うためのデザインなどにも好んで用いられ、生活の中に深くとけ込んできました。
桜の名所、吉野山や嵐山を扱った絵画、吉原の夜桜を扱った浮世絵、潔く散る花ゆえに甲冑や刀装具などに用いられた小桜革など、さまざまな桜の姿を取り上げます。
- 狂歌の世界
- 狂歌は和歌の形式に滑稽な内容を盛り込もうとするものです。古くからありましたが、近世に入ると盛んに成りました。まず、元禄から明和期に上方狂歌が大流行し、名古屋でも鯛屋貞柳の門人秋園斎米都を中心に門人が多く集まりました。上方に対して、独自の動きをみせた江戸狂歌は天明期に急激なブームとなりました。名古屋でも寛政九年(1979年)ころには唐衣橘洲門下の雪丸、田鶴丸らが多くの門人を集めていました。宗匠のもとで狂歌会が開かれたほか、家族や知人とともに日常のなかで狂歌を楽しみました。雑賀重良旧蔵書を主に名古屋関連の資料を紹介します。
展示 源氏物語千年紀『源氏物語』の世界
<終了しました>
展示期間
- ● 5月21日(水)から7月21日(月)
- ● 7月24日(木)から9月28日(日)
- ● 11月12日(水)から12月14日(日)
- ● 平成21年1月4日(日)から2月15日(日)
- ● 2月18日(水)から4月5日(日)
- 会場
- 展示室1でコーナー展示
紫式部によって著された『源氏物語』は、今からおよそ千年前の平安時代に成立しました。
『紫式部日記』の記事などに基づき、今年が“源氏千年紀”として全国的に盛り上がりつつあります。
『源氏物語』は、その成立以降現在にいたるまで、わが国を代表する古典として読み継がれ語り継がれ、数多くの写本、梗概書や注釈書などが記されてきました。
この名古屋の地にも、国宝「源氏物語絵巻」、国宝「初音の調度」、重要文化財「河内本源氏物語」をはじめとして、『源氏物語』にゆかりのある古書籍や絵画、工芸品などが数多く伝えられています。
蓬左文庫では、今年度も特別展の期間をのぞく通常展示のなかで、『源氏物語』にまつわる写本をはじめ、絵画・書籍・工芸品など、その成立以来さまざまさかたちで享受されてきた『源氏物語』の世界を紹介していきます。
■ 源氏物語図屏風 六曲一双 江戸時代
<源氏物語図屏風部分>
右隻に「玉鬘」「澪標」「空」、左隻には「桐壺」「初音」「紅葉賀」と計六図が、金雲・金霞で区切られゆったりと配され、裏面には淡彩で秋草図が描かれている。
描かれた場面は賀の場面が多く、紺地に金糸で葵紋が織り込まれた表具裂で縁取られている点から、将軍家をはじめ徳川一門の婚礼調度として製作された可能性がある。画風から製作年代は、江戸中期頃とみなされる。
平成21年1月4日(日)から2月15日(日)
<終了しました>
遊びながら学ぶ-江戸から明治の教育アイテム-
- ■会場
- 蓬左文庫 展示室1
- 双六など楽しく遊びながら、必要知識を学習できる作品を紹介します。
尾張名所めぐり
- ■会場
- 蓬左文庫 展示室2
- 「尾張名所図会」にみえる江戸時代の尾張の名所旧跡とその現状を紹介します。
展示の詳細案内
- 遊びながら学ぶ-江戸から明治の教育アイテム-
- 日本は古くから、楽しく遊びながら学べる教育アイテムが豊富です。例えば、今日でも現役のかるたや双六、なぞなぞ本をはじめ、判じ絵や物尽くしの浮世絵、ビジュアルな絵本などが子供の学習に一役買ってきました。また尾張徳川家伝来品の中には、「大名かるた」や「武器かるた」、藩主手作りの「家臣双六」など、大名家ならではのちょっと変わったものもみられます。
「遊びながら学ぶ」を観点に、江戸時代から明治時代のおもしろ教育アイテムを紹介します。
- 尾張名所めぐり
- 江戸時代の初め、徳川家康によって都市名古屋が創られて以降、尾張(愛知県西部)は東海の中心として幕末まで繁栄しました。しかし明治の世となると尾張藩が廃止され、政治都市名古屋は衰退しました。
今回『尾張名所図会』を中心に、繁栄していたころの尾張各地の風景を、現代と対比する形でご紹介します。書物に残された風景をご覧になることで、昔の尾張名古屋に対する皆様のイメージをまた新たにしていただければ、と思います。
平成20年11月12日(水)から12月14日(日)
<終了しました>
大陸文化の薫り-清朝の美術工芸-
- ■会場
- 蓬左文庫 展示室1
- 中国清朝からもたらされた美術工芸品と地図を紹介します。
尾張の殿様 二代徳川光友の蔵書
- ■会場
- 蓬左文庫 展示室2
- 文武に優れた才能を有した尾張徳川家二代光友の蔵書を紹介し尾張藩の文化の一端を明らかにします。
展示の詳細案内
- 大陸文化の薫り-清朝の美術工芸-
-
江戸時代、日本は長崎を窓口として中国・清と交易を行っていましたが、自由な往来は禁じられていたため、当時の人々が清の文化について見聞きできたことは限られていました。
しかし、そのような制限の中でも、隣国の文化に関心を向け、さまざまな品物や情報を手に入れたいと考える人は数多くおり、大名家の収蔵品の中にもその痕跡が残されています。
尾張徳川家に伝えられた美術工芸品・書籍・絵図を中心に、江戸時代の人が接していた「清」のすがたを探ります。
- 尾張の殿様 二代徳川光友の蔵書
- 尾張徳川家二代光友(1625~1700)は、初代義直(1600~50)の長男に生まれ、父の没後に家督を継承しました。尾張藩の体制を確立させた光友は、文武両面に秀で、書は定家流を能くし、絵にも優れていました。光友の集めた書籍は、確実なものだけで、318件4,091冊を数え、父義直から相続した分と合わせれば、蔵書は20,000冊以上にも及びました。父義直と同様積極的に中国から輸入した書籍のなかに、画譜や書道関係の書籍がみられること、和書では歌書や物語など日本の古典に優れたものが多い点などに、光友の趣味や好みが反映されています。光友が集めた書籍の3分の2は蓬左文庫に現存し、そのうちから代表的なものを紹介します。
平成20年10月1日(水)から11月9日(日)
<終了しました>
秋季特別展「室町将軍家の至宝を探る」
- ■会場
- 蓬左文庫 展示室1、2
- 足利義満没後600年を記念して、足利将軍家にゆかりの名品を新しい視角で紹介します。
展示の詳細案内
- 秋季特別展「室町将軍家の至宝を探る」
- 室町時代、足利将軍家は京の都に培われた王朝文化を継承するとともに、積極的に中国の美術品を収集して「唐物」に彩られた新たな文化を先導しました。その収集は、中国当地の審美眼の受け売りでなく、また当時中国と交渉のあった禅宗の価値観とも一線を画し、独自の美意識に基づくものでした。そこで選ばれ、価値付けられた品々は、後世までも高く評価され、以後の日本における中国美術鑑賞の「眼」を形づくりました。
近年、それら美術品の扱いや価値付けを専門として仕えた同朋と呼ばれる人々の活動が具体的に明らかになってきました。将軍家が所有した名品と同朋の仕事を伝える作品を中心に「和」における「漢」の美術の受容史を振り返ります。
平成20年7月24日(木)から9月28日(日)
<終了しました>
妖怪絵本-もののけ・お化けの世界-
- ■会場
- 蓬左文庫 展示室1
- もののけ・お化けなど妖怪を題材とした絵巻・絵本を紹介します。
軍記物-歴史とものがたり-
- ■会場
- 蓬左文庫 展示室2
- いわゆる「軍記物」作品を中心に戦争が物語となって語りつがれてきた歴史を紹介します。
展示の詳細案内
- 妖怪絵本
- 日本では古くから、妖怪・もののけ・お化けなどと呼ばれるある種の霊的存在が
信じられてきました。王朝物語を始めとして、御伽草子に見られる怪物退治譚や、近世に流行した「怪談」など、時代を超えて数多くの物語に登場し、それらはしばしば絵によって表されました。
見るも恐ろしい怪物から、道具や動物を変形させたような、どこかユーモラスなお化けまで、怖くて楽しい「妖怪絵本」の不思議な世界を覗いてみませんか。
- 軍記物-歴史とものがたり-
- 『平家物語』などの軍記物は、動乱の時代の歴史事実を縦糸とし、物語的なフィクションを横糸とした、「ものがたり」という織物であると言えます。
しかしそんな「ものがたり」の存在によって、味気なく断片的な歴史事実、中でも合戦という血生臭い殺し合いでさえドラマチックに語り継がれ、忘れ去られることなく現代にまで伝えられてきました。
今回の展示は、こうした「歴史」と「ものがたり」という切っても切れない関係についてご紹介します。
平成20年5月21日(水)から7月21日(月)
<終了しました>
尾張の武道
- ■会場
- 蓬左文庫 展示室1
- 柳生流など尾張徳川家に伝わる武術にちなむ作品を紹介します。
諸国城下図探訪
- ■会場
- 蓬左文庫 展示室2
- 江戸・大坂はじめ諸国の城下図を蓬左文庫等の所蔵品から紹介します。
展示の詳細案内
- 尾張の武道
- 江戸時代の武士の社会では、弓術、馬術、剣術、抜刀術、槍術、柔術、砲術などの武芸が平和な時代にあっても発展しました。
「弓馬」の修養は上級武士の教養であり、名古屋城下でも多彩な武芸者を輩出しました。
剣術の代表である尾張柳生家は将軍家指南となる柳生本家から独立して、尾張家に仕えました。
三代連也厳包は将軍家光の御前試合で「天下第一」の称を受け、最強の剣術家として歴史小説の主役でも知られます。
本展では尾張柳生家に代表される尾張の武道家たちを紹介します。
- 諸国城下図探訪
- 江戸幕府のもとに、全国で約三百の藩が成立しました。藩主(大名)に仕える藩士たちは、原則として領地である農村を離れ、全員が城下に居住することとなりました。
城下の広い範囲を占めた武家町には、多くの武士とその家族たちが暮らしていました。その生活に必要な物資などを供給するために、職人や商人たちが居住する町人町(町家)もつくられ、藩内の経済の中心となっていった例も多いのです。さらに、寺院・神社も移転させ、寺町を構成しました。
江戸時代に多くの城下図が描かれました。徳川将軍家の居城のある江戸、幕府の西の拠点大坂城のある大坂、その他各地の城下図をご紹介します。
平成20年4月9日(水)から5月18日(日)
※徳川美術館は4月12日(土)から開催
<終了しました>
春季特別展「桃山・江戸絵画の美」
- 会場
- 蓬左文庫 展示室1、2
展示の詳細案内
- 春季特別展「桃山・江戸絵画の美」
- 徳川美術館には、狩野派や土佐派など、桃山から江戸時代の絵画が多数収蔵されています。尾張徳川家に伝来したこれらの絵画は、御殿を飾る屏風や掛軸、婚礼の調度本、藩主やその周辺の人々に愛好された絵巻や画帖など、大名の生活の中で欠くべからざる「道具」として製作され用いられてきました。
本展では、近年の寄贈・購入品を加え、徳川美術館の桃山・江戸絵画の優品を一堂に展示します。
本文終了